2012年11月

JAKARTAの風景

先日、人事部から頼まれてブログを更新した。
それは、センティリオンの検索キーワードの結果上位がネガティブな
印象を持たれるものがあるからとのことであった。だから、火消しをせよと。

ジャカルタから香港への機内である。
朝から機内でシェンペンほろ酔い気分で書いている。
文章が乱れているのは機内の気圧とアルコール。
初めから言い訳です。

<JAKARTAの祭日の風景>

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冒頭のネタをジャカルタの地で検証してみた。

日本食レストランはジャカルタではポピュラーである。
その日本食の評価が高いレストランに行ってみた。

その店はコメントとして、「何を食べてもおいしく号泣ものである!」
とのことであった。

レストランに入り、号泣ものと言われる蕎麦、カツどんや焼き鳥を注文した。

待つこと20分。出てきたものは?

すごいぞ、これは!

本当に号泣ものである!

号泣するほど美味しいとは言えないものであった。

焼き鳥は黒く、口にすると異様な匂いがしてくる。(危険を感じるレベル)

蕎麦はうどんの様にもっちりして、汁は醤油と水を当分に割った物。

百聞は一見にしかず、自分で試すしかない。
まぁ、当たり前である。
騙された!!自分の口に合わなかったのである。


<ファミマと吉野家のコラボ店舗。おしゃれ>

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さて、ジャカルタでネットの検証をしにいったわけではない。
新規事業を展開するための拠点づくりとヒアリングである。

現地の人と話し、目を見て、仕草を見て同じ空気を吸って、
同じものを食べて五感をフル稼働させ確かめたかったことを検証した。

人口2億人強で富裕層は1%。
金持ちは不動産投資とグローバル分散投資をして資産の保全を図る。
不動産系への投資を皮切りに、ゴルフ場、ホテル、
高級レストランを展開していくというのが共通している事であろうか。
勿論資産形成については、ガス田とか天然資源を武器にマネタイズして
コングロマリットを形成しいる大金持ちもいる。

金持ちは高級外車を複数台乗り回し、お金を使うところを求めている。
そんな人が200万人はいるのである。
インドネシアに限らず、フィリピン、ベトナム、タイやカンボジアなどの
東南アジア諸国の人は日本人の心根が通じ合える気がする。
笑顔が自然で親切である。ただ、ちょっとレイジーなところは
南国ならではチャーミングなところである。

そういう意味で、文化的、宗教的なものは異なっても人としての
根本が似ている国の人々とは共感できると感じた。

今は日本にあるBtoCマーケットがほとんど存在していない。

我々のビジネスに置き換えて考えた場合は、
金融のネットでのBtoCのマーケットは皆無に等しい。
金融リテラシーは殆どない。
1%の金持ちは海外で不動産投資。

ニッチをいきなり狙うのではなく、王道を行く。
時間はかかるかもしれないが、
一気に変わるときの変化の波には乗りたいし、波を起こすつもりである。

日本では既に実績のあるネット企業がいくつも進出している。
ただ、大手を含めた日本企業もビジネスとしては成立していない。
模索している、もしかしたら担当者は半ばあきらめているのかもしれない。

スタートラインは一緒。

我々には資本力はないが、何かを変えたいという思いは
大手に比べても決して引けを取らないと思っている。
諦めたら終わり。

ねばって、ねばって笑われまくっても、最後に笑うのは
我々であると信じている。

そんな夢のありそうな国から、日本に帰る。
すばらしい現実が待っている。

日本での新規事業、これからの基盤となる事業が
正式に始まる。

センティリオンが日本で本格的に始めるビジネスを何としても軌道に乗せる。

暑い国(熱い)から寒い国へ。
カオスから整理された国へ。
何もかも決まりができていて、整備されている国は安心だけど、
ワクワク、ドキドキ感は少ないし、何か息苦しい。自分で決められない。

それはルールだから。
ルールは自分でつくらなければ。

インドネシアを含む東南アジア諸国は文化も宗教も、
そしてリテラシーのレベルもそれぞれだけど、
人々が持つ心根は共通している。
みんな優しさに満ち溢れいる。
少しだけ、自分がドラえもんになった気がする。
のび太君がいっぱいいる。
でも、忘れてならないのはのび太君はいずれ大きく成長するということ。

体型が「ドラえもんだろ!」ってそれは関係ないだろ!!


<結婚式の花輪>

日本は葬式の花輪がズラーだけど、こっちはハートの花輪がズラー。
南半球なんで逆転の発想?


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採用戦線に異変あり

久しぶりにブログを書いてみることにした。
人事部から退職者社員のブログが「センティリオン」で検索したときに
上位に上がってしまい社員採用の応募に少なからず影響があるとのことで
「仕方なく」である。(嫌々なら書くなよ!ということはご容赦。
私も人事部の為、社会の為、お客様の為に生きているので)

正直にいうと、ネット上の情報だけで判断する方には「センティリオン」には
応募してもらわなくて構わないし、会うだけ時間の無駄であると思っている。

インターネットで情報が得られる時代であるからこそ、
お互いの時間を割いてでも会って話をすることは重要である。
ネットだけで判断してしまうお手軽な人は、応募してもらわなくて結構である。

効率的に動きたいと思っての事かもしれないが、
ネットにコントロールされているということも自覚すべきであると思う。
ネットでサービスを提供しているセンティリオンだからこそ、強く訴えたい。

幸いにして、事業は順調である。

お客様はブログに影響されてはいない。
当然である。新規のお客様は最初の取引に際し、
「センティリオン」で検索をすると思う。多分。
一通りチェックして、登記簿や決算書も提出して取引となる、
勿論その過程で提案書や見積書などのやり取りを経るのであるが、
当然センティリオンの社員や社長である私と会わずに取引を
開始するということは皆無である。我々の人となりやサービスを見て判断するのである。
サービスに加えて、提供する側の人間の資質が???なら絶対に取引につながらない。

だからこそ、退職者のブログが堂々1位の会社で、
なぜ募集をしていているのかを、
自分の目で確かめに来る人を期待しているのである。
百聞は一見にしかず。
過去から現在、未来である。
どう変わったのかを自分の目、耳、鼻で五感をフル稼働させて
会いに来てほしいのである。
(有名でないのに何言ってるの?ですけど。)

さて、事業は順調であると無理して書いてみたが正確には
順調になる兆しがビンビンに見えてきたということである。

センティリオンは“金融”+“IT”の会社である。
今まではIT寄りのビジネス展開をしていた。
極端な話、受託型ビジネスと変わりがないということである。
受託型は顧客の要望を理解して、システム化したら満足していただけるビジネスである。
楽な反面(実際には楽ではないが)、自分で考えることをしなくなり将来の布石が打てなくなる。
また、収益面からもブレークイーブンであれば良いくらいである。
そこからの脱却をめざして、ITに強そうな人(新卒や中途)を採用してきたのであるが、
入社してくる人はITベンチャーに求める像が創造型であるであろう。
カリスマ社長やカリスマ社員がいて尖がったイメージを持って入社される方も
少なからずいるのであろう。だが実際には受託型が中心で彼らとのギャップがありまくり、
現実との落差で落胆し辞めてしまう。その落差を埋めることは私にはできなかったし、
しなかった。中庸(中途半端な生きるだけの仕事している会社に見えて落胆させた。
だけど基盤は大事ですよ。絶対に。)が基本で大事ということを理解されず
(理解させようともしてなかったかな。大きなことを言って入社させたし。)、
残念ながら去ってしまう社員もいたのは事実である。

去ってしまう過程の中で、自己否定したり落ち込んでみたりしたが、
最近になって悩んでも解決しないことは悩まないことにしてスッキリする振りをしている。
というか、色々な事がありすぎて、一つの事にこだわっておれなくなった。
自分は自分だしという開き直りもある。


今まで、社長である私は嫌われるのを避けていた。
極端な話、社員に人気物でありたいという思いが強かった気がする。
働くということに関して、一人一人の最適解に会社が合わせることは所詮無理であり、
鈴木商店としてこうあるべきを主張するしかないと思えるようになった。
大企業を目指していたというか、自分のサラリーマン時代にやりたくないことを
みんなにも強要したくなかった。
ただ、それは自己満足であり何の役にも立たないし、社員の勤続年数には貢献しなかった。

企業は収益を上げ、その収益を再投資し成長し、世の中に還元していく。
収益=社会必要度。この社会に必要とされる存在になるには受託型は、
自己存在意義を問うには如何せん弱すぎた。自己ではなく他者に依存してしまう
受け身な態度。社員は卑屈になり、自立性を失い、いつしか奴隷同然考えなくなってしまう。
卑屈になっていたのは社員ではなく、社長である自分が先人を切っていたのであろう。
率先垂範。会社はいい意味でも悪い意味でも社長の鏡であったのだ。

そこで、もうひとつの旗印“金融”にフォーカスをあては改革を行ってきた。
まずは自己改革ですが。
いきなり、“金融”を「センティリオン」がやるわけではないが、
より“金融”に近いエリアを模索することにした。
その一つが、「FXオールインワンパーッケージ」であり「システムトレード」である。
いずれも、顧客とレベニューシェアでお客様の売上に応じて「センティリオン」の売上が変わる。
金融機関と「センティリオン」がチームとなって運営していくのだ。
これは、自分達でリスクをとりリスクの対価をきちんといただくということで、
我々にとっては革新的なモデルに移行する。

当然、その先に我々自身が金融機関になり社会の皆様に、
直接お役にたつサービスを提供するのがゴールである。
日本のお客様に早速競合宣言!
正確にいうと日本では金融機関はやるつもりはない。何故なら、息苦しそうだから。
もっと自由で顧客視点に立った金融機関をやりたい。
金融庁の言いなりになり、自己保身に走り、
自分達の収益さえ守ればそれでいいということはしたくない。
センティリオンのお客様は率先して新しいビジネスモデルを自ら開拓され、
その開拓のお手伝いを我々が少しではあるが、させていただいている。
顧客とセンティリオンは共存共栄、三方よしの精神で運命をともにしていく。
世の中に必要とされる企業は、相手の事を思いやる企業であり、人しか生き残れない。
我々もそうあらねばならないと自覚している。

金融機関を自分で行うことはハードルも高い分、やりがいもある。
もうひとつの課題は、受託に慣れた社員を創造性に向けていくことである。
この創造性に振り向けていける人材を募集しているのである。

だからこそ、退職者ブログで引いてしまう人は手間が省けてありがたいと
思っていたのであります。

現在は、日本で提供させていただいているサービスを海外に展開していくことも同時にやっている。
シンガポールやジャカルタはそういう位置づけである。

会社と屏風は広げ過ぎると倒れる。
課題満載、夢満載。楽しくなってきたぞ!
まずは、社長が楽しくないと駄目。


突然、祭日のジャカルタにて。

<吐きつづけるのマーライオン>
私もこれからは全てを吐き出します。はい。
自分のやり方を押し付ける気もないが
合わせることは、したくない。合わせることは逃げること。
他人の責にしたくない。

そうです。かっこ悪くても、かっこつけるのが漢です。

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